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ネットカフェ「黒猫」

Category: 夢幻旋律  



放課後。

それぞれ授業を終えた2人は、それぞれの用事を済ませると、再び校門前の広場で一緒になった。

「どした?」

綴は、暗い表情の結音を見て異変に気がついた。

「なんでもない・・・・・・。」

結音はうつむいて、さっさと校門の外に向かって歩きだそうとする。

「なんだよ?はっきり言えよ!!」

綴は結音の腕を掴んで引きとめて、聞きだそうとする。

「ここじゃ話しにくい・・・。」

顔をそむけたまま、結音は小さく答える。

「・・・分かった。六郷の店行ったら聞くからな。」

綴は結音の腕を解放すると、優しく頭をポンポンと叩いて、歩きだした。

 

六郷 浩臣の店は、大学から少し離れたところにある隠れ家的ネットカフェ「黒猫」である。

常連客と一緒でなければ、始めて来る客はとても入口を見つけることができないだろう。

「よっ!!お2人さん久しぶりだな!!」

2人が入口に入ると、受付にいた六郷が片手を挙げて挨拶をした。

「六郷兄貴おひさー。」

綴が片手を挙げて挨拶を返した。

「どうせまたカップルシートなんだろ?このラブラブカップルめ。」

ニヤニヤと笑いながら六郷はカウンター越しにパソコンを操作し、綴に鍵を渡す。

「そーいうこと。邪魔すんなよ。」

「わーってますって。」

綴は鍵の番号を確かめて、結音を連れて部屋へと向かった。

 

「さて、どうしたんだ。」

完全個室でできた「黒猫」の一室に入った綴は、結音の顔を見つめて問い詰めた。

「んーと。」

結音は髪を触りながら、言葉を選ぶ。

「アレか、また?」

何となく結音の話したいことを察した綴は、助け船を出してやる。

「うん。」

結音は頷いて、少し安心した表情になる。

「今度はどんな『夢』を見たんだ?」

結音は、自分が見た『夢』の景色を思い出して、溜息を吐いた。

「あんま、よくなさそうな『夢』っぽいな。」

綴もつられて溜息を吐いて、天井を見上げた。


 
 
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